「心はすでに限界、なのに病院へ行く勇気が出ない。」
そんなあなたへの1ページです。

受診の不安が少しでも減らせるといいな…。
精神科を受診する目安
体が不調な時は受診できるのに…
“歯が痛い!”と感じれば、早く痛みを取りたくて歯医者さんに行きますよね。
体の症状が出た時は、痛みやそれによる不安に後押しされ病院に行きやすいはずです。
熱や腫れなどの客観的な症状があれば尚更のこと。
心の場合は受診に踏み切りにくい
心の症状は本人の主観に委ねられる部分が大きいため、本人も周囲も、受診するべきか様子を見るべきか迷いやすくなります。
筆者が関わってきた患者さんも、
・我慢すれば乗り越えられると思っていた。
・みんなこんなもんだろうと思っていた。
・ずっとある辛さだからこれが普通だと思っていた。
“だから、限界を迎えてから受診した”
と、振り返る方も多くいらっしゃいます。
受診の目安はズバリ
“あなたが辛いと感じているかどうか”、です。
「え、それだけ?」と思う方へ。
はい、それだけです。その“それだけ”の中には張り裂けそうな思いが沢山詰まっているのだと思います。
「寝れないとか、食べれないとか、そうゆう基準があるでしょ。」という声もあるでしょう。
そうゆう視点も大切ですが「辛いけど寝れてるから受診しちゃダメ」ということはありません。
“辛い”、それはあなた自身からの大切なSOSです。

辛いからこうやって調べて、受診する理由を探してるんだよね。
受診を迷っている=もう受診をしても良い段階だと考えて大丈夫だよ。
初めての受診に不安はつきもの!
初めて何かをするときって不安がつきもの。受診も同じ。
すでに通院している先輩方も、今の皆さんと同じ気持ちで過ごしていた期間が必ずあるはず。
ここでは受診前に抱きやすい不安について触れていきます。
不安① 甘えだと言われるんじゃないか…
「あなたはただ甘えているだけですね。」と言われるんじゃないか…。
その不安は、あなたがこれまでに人から受けた厳しい言動がイメージとして取り込まれているためかもしれません。
そんなあなたにこそ適切なケアが必要ですよ。
もし実際に初めての診察でそのような声掛けをされたら、そっと距離をおいて他の病院を探しても良いでしょう。

あなたの背中を押すために、信頼関係の下で言ってくれる先生もいるけどね。
不安② どんな流れで診察されるんだろう…
病院によって多少異なりますが、概ね以下のように進みます。
【あなたがすること】
1.病院を探す。
→細かな違いはありますが“精神科”“心療内科”どちらでもOK。
2.予約の電話を入れる。
→飛び込みでの診察は難しいところが多いので一度電話をしておきましょう。
ー以上ー
【受診当日の流れ】
1.受付の方へ「初診の〇〇です」と伝える
2.問診票を書く(場合が多い)
→抱えているストレスや症状、家族構成、生育歴など書ける範囲で記入しましょう。
3.診察(詳細は次の項でご紹介しています)
4.お会計
5.薬の受け取り(ない方もいます)
ー以上ー
不安③ 診察では何を聞かれるんだろう…
医師によって様々ですが、
・どのような症状が、いつから、どのような時に出るか
・不調になった原因や心当たりはあるか
などは必ず聞かれるでしょう。
これに加え、
・家族について(家族構成や関係性)
・生育歴(どのような環境で育ったか)
・現在の生活について(家庭や仕事のことなど)
なども聞かれることが多いです。
うまく言葉にできるかどうか不安な方はメモを持参しても良いでしょう。

“伝えたくないな”と感じる気持ちは無理に話さなくて大丈夫だよ。
精神科に連れていきたい人が近くにいる方へ
家族、友人、職場の人、ご近所さん…関係性問わずお読みください。
まずは思いやりを持った接し方で
気持ちを無理に聞き出そうとする必要はありません。
言葉にすることでさえ辛い思いを抱えていることも多いです。
なのでまずは、
・あなたを心配している
・何か手伝わせてほしい
・何も言わなくて大丈夫
といったイメージで、そっと受診を促してください。
それでも拒否をされる場合
患者さんの中には体調が悪いことに気づいていない、認めたくないという方がいらっしゃいます。
そのような方には“押してダメなら引いてみよう作戦”です。
精神科の専門用語に“底つき体験”という言葉があります。
これ以上落ちようのない絶望的な状況に直面し、回復に向けた治療へと歩みを始めるターニングポイントのこと。
患者さんが困っていない限り、私たちが手を差し伸べても受け取ってくれないんです。
そんな時はあえて距離を置いて、本人が困るまで待つことがベストかもしれません。
※ただし、急を要するケースもありますので、それについては他に譲ります。

それでも何かしてあげたい思いが残るのであれば、あなた自身が病院へ出向いてアドバイスをもらうという選択肢もあるよ!
まとめ
精神科受診の目安はシンプル。
“あなたが辛いと感じているかどうか”。
初めての受診はとても勇気が要りますが、患者さん自身がその一歩を踏み出してくれないと、我々医療者が治療を始めることができません。
ぜひ、勇気を出して病院に来てくださいね。

最後まで読んでくれてありがとう。またね。

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